顧問ブログ

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【女子バスケットボール】春季大会

4/19,20の日程で行われた春季大会に参加しました。

対戦相手は苫小牧総合経済高校、以前より様々な形でお世話になっている学校で、苫小牧地区の中でも上位の力を持つ強いチームです。新入生も入ってチームにも変化がある中ですべてが完成しているわけではありませんが、それでも今できるすべてをコートで表現すること、特にディフェンスとリバウンドを頑張ってチャンスをつかもうと約束して試合に入りました。

開始直後はチームのエナジーが表現でき、いいプレーも多くみられましたが、肝心のシュートがうまく入らず…プレーの強度にも差がある状況の中でプレーが重なるたびに少しずつですが確実に差が開いていき、終わってみれば28-93と大差での敗戦となりました。

またしても行きつくところはプレーの強度。繰り返しになりますが本当に難しいなと思います。チームにエナジーがある出だしは乗り切れても、プレーが重なっていくたびに明確に差がついていくのを目の当たりにして、やはりここを避けて通ることはできないなと強く感じます。

それでも、我々に下を向いて止まっている時間はありません。今回の敗戦に関しても以前の試合よりも距離は詰まっていると感じましたし、この大差で言う事ではないかもしれませんが、決して埋められない差ではないとも感じます。自分に矢印を向けて正しい努力を十分な量積み重ねること。もっと強度高く、もっと正確にプレーできるように毎日のふるまいを見直して一生懸命に頑張ること、それに尽きるのではないでしょうか。そして、それができた選手がコートに立ち、チーム全体で十分にそれができたときに目標が達成されるのだと思います。我々が目指す場所がそこにある以上は、そこを目指して最後の瞬間まで必死にもがくだけです。チームで一丸となって一生懸命に取り組みたいと思います。

さて、春季大会も終わり、いよいよインターハイ予選が近づいてきました。個人的には3年生には冬のウィンター予選まで続けてほしいなと思いますが、そこはそれぞれの選択があります。もしかしたらこのチームで活動をできるのはあと一月ほどになるかもしれません。完全に悔いのない最後というのは難しいかもしれません。それでもしっかりやり切った、このチームが成長できる限界まで成長したと言って終われるように最後の瞬間まで頑張りたいと思います。

そして、1年生が入ってきてここからはチームでの競争も激しくなります。先ほども述べましたが、チームに必要とされる振る舞いができる選手が多くプレータイムを得ることとなるでしょう。自分自身を高めることがチームを高めることにつながります。自分のすべきことに目を向けて、チーム全員で一生懸命に頑張っていきたいと思います。

末尾になりますが、大会開催にあたって尽力いただいた関係者の皆様、そして応援に駆けつけていただいた多くの方に厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

【女子バスケットボール】新学期スタート‼

苫小牧もようやく暖かくなり、春が来たなと嬉しく思います。嬉しく思っていたら始業式と入学式が終わり、新学期がスタートしています。私自身も今年度からは1学年の担任ということでまた改めてのスタートに身が引き締まる思いです。

前回のブログから、4月7日には苫小牧南高校さんに来校いただき、練習試合を行いました。少しけが人も多い中で、出るメンバーが今までの練習をどう表現してくれるのかを楽しみにしていましたが、結果、内容ともに少し寂しいものとなってしまいました。メンバーが変わる中で今まで出来ていたことが表現できなくなり、そこから立て直せずにゲームを終えてしまったように思います。

バスケットボールは5人でする競技であり、試合時間は40分です。したがって、5人×40分の200分しか1試合にチームとしてプレイできる時間はありません。もちろんその200分は皆に均等に与えられるわけではなく、チームを良くしてくれる選手(必ずしも技術的に高い選手とは限りません)が優先的に多くのプレータイムを得ることになるでしょう。もし彼女たちがもっと多くプレーし、自分の力でチームを勝利させたいと思うならば、チームの中での競争に勝って、コーチ(私です)やチームメイトに対して、チームを良くする存在だと認めさせる必要があります。

以前お話ししたバスケットから学ぶ瞬間にも通じますが、チャンスは平等にはありません。そのチャンスが来たとき、自分を表現してそれを捕まえる準備が十分にできているか、たとえそのチャンスをとらえられなかったとしても、そこから学んで次のチャンスのために準備ができるか。チームに自分を認めてもらおうと思うならば、そういったことが求められるのではないでしょうか。そして、それができていないという事はチーム全体の準備不足であり、HCである私の力量不足だなと責任を痛感しています。

それでも我々に下を向いている時間はありません。苦しい時に正しい行動をとれるのがバスケットボールの勝者であり、それができるかどうかがその人、その組織の価値を決めます。春季大会まであと一週間、しっかりと矢印を自分たちに向けて、また一生懸命に頑張っていきたいと思います。

さて、冒頭でも書いた通り4月8日に入学式が行われ、また新たに160名の仲間が入学してきました。新入生の皆さん。女子バスケットボール部では一生に頑張る仲間を大募集中です。バスケットをやっていた人、いない人、運動の得意な人、苦手な人、3年間一生懸命頑張れるならばどんな人でも大歓迎です。練習時間や場所は校内に貼ってあるポスターを見たり、先輩に聞いてもらえればと思います。まずは一度見学に来てください。部員一同お待ちしています。

【女子バスケットボール】春休み前半戦

春休みも半分が過ぎました。個人的にバタバタしていたこともあり本当にあっという間で、このまま気が付くと1学期が始まるのでしょう。

春休みの前半は長期休み恒例の練習試合ラッシュとなっており、26日には室蘭清水丘高校に来校いただいて練習試合、29,30日には帯広に遠征して帯広柏葉高校、帯広北高校と練習試合、31日には苫小牧東高校にお邪魔して東高校、苫小牧南高校、苫小牧総合経済高校、札幌西高校と練習試合、4月に入って3日には静内高校に来校いただいて練習試合を行いました。多くの試合経験を積むことができ、貴重な機会となりました。お世話になった学校の皆様、ありがとうございました。帯広遠征の様子は部員ブログのほうにもアップされているので是非ご覧ください。

多くの練習試合を行い、できていることが増える一方で正直に言ってまだまだだなと思う事もたくさんあります。特に以前解決できたはずの課題を繰り返すことが多くあり、その面についてはもう少し自分自身と向き合う事や、基準を高く持って取り組むことが必要なのかなと感じます。もちろん彼女たちは人間なので、毎日同じようにプレーすることはできませんし、うまく取り組めないことがあるのは承知の上です。時にはうまく頑張れなかったり、以前できたことができなくなったりする日もあるでしょう。それでも、それをよしとしていては向上することはありません。難しい時によい選択、正しい行動をとれるかどうかが、バスケットボールの勝者となれるか否かの大きな分かれ道です。うまくいかない日にこそ自分に矢印を向け、前を向いてよい行動をとれる人間であってほしいと思います。

さて、学校は始業式、入学式に向けて一直線です。チームにも新しい仲間が増え、新たな競争も生まれてくることでしょう。そしてあと2週間ほどで春季大会、その先にはインターハイ予選が迫っています。最後の瞬間まで成長し、このチームがよくなれる限界まで良くなって終われるよう、1日1日を大切に一生懸命頑張りたいと思います。

【女子バスケットボール】新年度ご挨拶

4月1日となり、新たな年度が始まりました。

改めて今年度も顧問およびHCを務めます板倉です。チームでの活動を通して部員たちが成長できるよう、精一杯のサポートをして参りますのでよろしくお願いいたします。

そして4月から西高生になる皆さん。女子バスケットボール部では一緒に頑張る仲間を大募集中です。現在は3年生2名、2年生4名の6名で活動しており、人数は少ないですが、明るく楽しく一生懸命にバスケットに取り組んでいます。今バスケットをしている人、そうでない人、運動の得意な人、苦手な人、3年間一生懸命頑張れるならばどんな人でもかまいません。選手・マネージャー問わず募集しているので、少しでも興味のある人は是非体験に来てみてください。

さて、今日から2025年度が始まります。365日の中の1日といってしまえばそれまでですが、新たに何かを始めたり、決意を新たにするにはいい日なのではないかと思います。昨年は部活動の価値について書きました。今年は我々のチームが持つ価値について私の考えを述べたいと思います。

高校の3年間というのは特別な時間です。おそらく人生の中でも最も濃度の高い3年間であり、ただただなんとなく過ごしても十分に楽しい時間を過ごすことはできるでしょう。その中で時にはやりたいことを犠牲にしながら自分の時間を使って活動する我々のチームの価値とは何なのでしょうか。

チームの価値を考えるうえで、このチームが担うべき使命について考えるのを避けることはできません。私が考えるこのチームの使命は、「バスケットボールを通じてチームに関係する人たちの人生を豊かにすること。」です。バスケットボールはどこまで行ってもスポーツであり、人生の一部です。その人の人生の中でどのくらいの大きさを占めることになるかはその人次第ですが、一部であるという事は変わりません。人生の前にバスケットが来ることがあってはいけませんし、バスケットを使って、(あえてこの表現をします)その人の人生を豊かにするという事が、すべてのバスケットボールチームに共通する使命なのではないでしょうか。

逆に言えば、人生が豊かにならないようなバスケットへの取り組みをすべきではないですし、私自身は一生懸命にバスケットに取り組むという事がその人の人生を良いものにすると信じています。したがって、私が所属するチームでは一生懸命にバスケットをすることによってその人の人生を良いものにするという事が一番大きなチームのゴールになるのではないかと思います。

そして、人生を豊かにするのは選手やマネージャーだけではないとも思います。かかわっていただける保護者の方や応援してくれる学校関係者、OGたち、もしかしたらいるのかもしれない西高女子バスケットのファンの方、もちろん私自身も含めて、チームにかかわるすべての人たちの人生が豊かになるような活動を行いたいなと思います。そのため、学校の内外で応援してもらえるようなチーム、応援してくれる人たちに応援してよかったと思ってもらえるようなチームであることをゴールにして活動を行いたいと考えています。

そして、そのゴールを達成するために、我々のチームでは「バスケットボールゲームの勝者を目指すことを通じて、バスケットボールの勝者になる」ことを目指したいと思います。バスケットボールゲームの勝者になるということは、すなわちゲームに勝利するという事であり、我々は徹底してこれを目指したいと思います。昨今の風潮として、勝利を目指すという事があまりよしとされず、結果より過程を重視すべきであるというものがあるように感じます。しかし、私は勝利を目指さなければ過程に価値は生まれづらいのではないかと思っています。私が尊敬する指導者の方がおっしゃっていたことの一つに「必死に勝利を目指す過程こそが、最後に出る結果に価値を生む。」というものがあります。結果だけを見てしまう事は確かに間違いを生むかもしれません。しかし、勝っても負けてもいい取り組みの中で得られる負けにどれほどの価値があるでしょうか。勝利を目指して一生懸命に頑張るからこそ、届かなかったという結果からも学ぶことができ、それを通してその人の人生は豊かになると私は信じています。もちろんまだまだ我々のチームは未熟で、勝てるチームというには程遠いのが現状です。しかし、勝利を目指すという事だけは絶対に曲げずに活動をしていきたいと思います。

そして、ある意味でバスケットボールゲームに勝利することより難しいのが、バスケットボールの勝者となることです。以前からこのブログで何回かこの表現を用いていますが、バスケットボールの勝者になるとはどういうことなのでしょうか。

この日本に最後の大会を勝利して終われるチームというのは1つしかありません。高校女子カテゴリーであれば、ウィンターカップの優勝校がそれに該当し、昨年度はおおよそ6000チームの中から京都精華学園が優勝しています。したがって、究極的にはこの日本においてゲームの勝者となったといえるのは京都精華学園なのでしょう。では、それ以外のチームは敗者なのでしょうか。先ほど書いたゲームの勝利を追求するという内容とは矛盾しそうですが、私はそうは思いません。決勝で京都精華と激戦を繰り広げた慶誠高校、下級生中心のチームながら素晴らしい戦いを見せてくれた大阪薫英高校、個人的に応援したいなと思わせるようなバスケットをしていた鵠沼高校や県立小林高校。ぱっと思いつくだけでも素晴らしいチームがたくさんあり、そのどれもが勝利をつかもうと必死に取り組み、バスケットの勝者に値するチームだったと思います。(思いつくままにあげているので他の素晴らしいチームを落としています。全部書こうとするとスペースが足りません。ごめんなさい。)ここであげられるチームはウィンターカップの本選に出場しているチームであり、そのチームと戦って涙をのんだ素晴らしいチームがこの日本の中に無数に存在しているのだと思います。

ゲームの勝者になれるのは1チームです。(バスケットに引き分けはありません)そして多くのチームや選手はそれに届きません。その届かないかもしれないゴールに対して日々頑張ること、そのために己を律し、闘うこと、苦しい環境に置かれたときに正しい行動をとること、それこそがバスケットボールの勝者と呼べるもののふるまいであり、バスケットボールの勝者となるには必ずしもゲームの勝者である必要はありません。ただそれを目指して一生懸命に取り組み、それに値する行動をとり続けることに尽きるのだと思います。

そして、バスケットボールの勝者を目指すことは必ず彼女たちの人生やチームにかかわる人たちの人生を豊かにし、そのことこそが我々のチームが持つ使命であり、価値であると私は信じています。

長いうえにまとまらない文章で申し訳ありませんが、私自身は我々のチームが持つ価値や目指すべき場所をこのようにとらえています。

最後に、NBAのスーパースターであるヤニス・アデトクンボ選手がプレーオフで敗退した後の記者会見で答えた内容が私の伝えたいことを十分に表していると感じたのでシェアします。この活動を通して、彼女たちがバスケットボールの勝者となって人生を豊かにできるよう、一生懸命に頑張っていきますので、今年度も我々苫小牧西高校女子バスケットボール部を応援いただきますようよろしくお願いいたします。

【女子バスケットボール】春休み

ようやく暖かい日も増え、苫小牧にも春の訪れを感じます。卒業式が終わって一息つくともう3学期が終わりそうで、相変わらず時間の流れについていけていないなと感じます。

前回のブログ以降、入試関連業務等で学校が休みの日も多く、全体でしっかりと練習を始められたのは今週からかなと思います。少し長めの休養をはさんで選手たちのエネルギーも感じられ、チームは良い方向に向かっているのではないかなと思います。

3/9には光洋中学校にお邪魔して光洋中、苫小牧南高校と練習試合、3/22には登別明日中等教育学校に来校いただいて合同練習、3/23には苫小牧中央高校にお邪魔して練習試合を行いました。ここまでの取り組みの中でできていること、もっとやらなければいけないことを再確認でき、実りのある練習試合となりました。お世話になった学校の皆様、ありがとうございました。

ここしばらくの練習を見ていて、人や組織には成長する瞬間というものがあるなと感じます。昨年もこの時期にティッピングポイントの話を書いた覚えがありますが、長い時間をかけて多くの経験をし、それが目に見えるようになる時にはある日突然成長するものなのだと改めて感じます。もちろん何もせずにある日突然成長をするわけはなく、そこに至るまでには長い時間をかけてたくさんの経験(多くの場合はうまくいかないこと)をし、自分と戦いながら成長が目に見えない時間を過ごす必要があります。それでも彼女たちが本当にバスケットから学ぶ瞬間というのは一瞬であり、その学ぶ瞬間を邪魔せず、逃さないようにすること。そしてその瞬間にバスケットから学ぶのに十分な準備ができている状態にすることが私の役目なのではないかなと思います。

冒頭にも書いた通り、明日修了式が行われ、春休みが始まります。バスケットに没頭できる貴重な時間であり、この時期の過ごし方が目標達成の可否を左右します。例によって春休み前半は練習試合を多く組んでおり、帯広への遠征も予定されています。この機会を通してチームが成長し、多くの学びを得られるよう、引き続き一生懸命頑張りたいと思います。

そして、お気づきの方もおられるかと思いますが部員ブログが復活しています。おおむね月一回程度部員が部の活動をアップしていく予定です。更新された際にはぜひ読んでいただき、Goodボタンを押していただければと思います。