顧問ブログ

2024年4月の記事一覧

春季大会

4/20,21の日程で行われた苫小牧地区の春季大会に参加しました。相手は苫小牧中央高校、苫小牧地区のトップシードであり、公式戦で当たるのはこれで4大会連続…我ながらよく引くなと思います。当然強い相手ですが、自分たちがこれまで積み上げてきたものをしっかり出せるように準備をして臨みました。

 結果から言うと48-119での敗北。試合を通して相手の圧力を受けることが多く、それをはねのけられないままに試合が終わってしまったように思います。結果のみを見れば100点ゲームでの大敗であり、チームとして何も変わっていないように受け取られてしまうかもしれません。しかし、以前の対戦とは大きく異なり、しっかりとバスケットをする中でスキルやフィジカルな部分、判断の能力が少しずつ(しかし確実に)足りずに負けてしまったゲームと感じました。

試合が終わった後に本当に悔しいと感じましたし、次に対戦することがあればもっとやれるとも感じます。(私が悔しがったり希望を持ったりしてもしょうがないですが、試合後の選手の顔を見ていても近いことを感じているのではないでしょうか。)そして、何より厳しい試合の中でも最後まで自分たちのやりたいことを表現しようとし、いつもしている「その日になれる一番いい自分、一番いいチームを目指す」という約束を最後まで果たそうとしてくれた選手たちを誇りに思います。

さて、いよいよあとひと月で高体連支部予選がやってきます。3年生にとってはバスケットに本気になれる時間の終わりが着実に近づいています。最後の瞬間まで成長し続け、バスケットに取り組んでよかった、この部で活動をしてよかったと思ってもらえるように皆で一生懸命に頑張っていきたいと思います。

入学式

苫小牧も暖かい日が増えて春らしくなってきました。

4月8日に始業式も行われ、新たな年度の始まりとなりました。私自身も3学年の担任として改めてスタートとなり、ついこの前入学してきた生徒がもう3年生になるのかという時の流れの速さに驚くとともに初心忘れるべからずの精神で頑張らないとという気持ちで気合十分です。

始業式の少し前の4月6日には苫小牧総合経済高校さんにお邪魔して、練習試合を行いました。総合経済高校さんは私がこのチームを見始めてから初めて練習試合をしていただいたチームであり、それ以来ずっと目指すべきチームとして背中を追いかける存在です。今回の試合では少しその背中が近くなったのを実感でき、前回のブログでも書いたチームの成長を改めて感じることができました。しかし、まだチームとして胸を張って対等といえる状態には程遠いことも改めて実感でき、まだまだ頑張らなければいけないなと決意を新たにする一日でもありました。

苫小牧総合経済高校の皆様、ありがとうございました。

さて、4月8日には入学式も行われ、160名の新たな仲間が入学してきました。入学された生徒の皆様、保護者の皆様、おめでとうございます。長いようで短い3年間の高校生活、西高でよかったなと思って卒業していけるような3年間になることを祈るとともに、それを助けられるように頑張らなければいけないなと思います。

そして、入学生の皆さん、一緒にバスケットボールをしましょう‼

女子バスケットボール部は個性豊かな部員が楽しく一生懸命に活動を行っています。以前のブログでも書いたように、バスケットの経験や、運動の得手不得手は全く関係ありません。3年間一生懸命頑張れる人ならば誰でも大歓迎です。ぜひ一度、体育館に遊びに来てください。(できれば運動できる服装を持って )

練習の時間はこのページの一番上や校内に貼ってあるポスターに載っています。もしわからないことがあれば先輩や担任の先生に聞いてもらっても構いません。

選手、マネージャー問わず多くの新入生の参加をお待ちしています。

帯広、苫小牧、ティッピングポイント

二日続けての投稿です。

とはいうものの前回の投稿からまた間が空いてしまいました。年始に立てた「試験期間を除いて2週間に1回の更新」という目標を早くも達成できておらず恥ずかしい限りです。もっと自分に厳しくならなくては…

さて、3月の末から多くの練習試合をさせていただきました。3/23には明野中学校さんに来ていただき、3/27,28には帯広まで遠征を行い、帯広柏葉高校さん、帯広三条高校さんと練習試合をさせていただきました。苫小牧に帰ってきてから4/1には苫小牧東高校さんにお邪魔し、苫小牧東高校さん、苫小牧南高校さん、室蘭栄高校さん、札幌西高校さんと練習試合を行いました。

各試合を通して選手・チームが成長していくところが毎日見られ、コーチとしてこれほど嬉しいことは無いなと思いながら、それでもまだまだチームとして取り組むべき課題もたくさん残っていると感じた1週間でした。お世話になった高校、中学校の皆様、本当にありがとうございました。

この期間チームを見ていて過去に読んだ本の内容を思いだしました。読んだのが数年前なので完全に覚えているわけではないのですが、「個人が集団が変化するとき、その変化の速度は比例直線の形をとらない。」というものです。誰かや何かが成長をするときには必ずティッピングポイントと呼ばれる地点があり、そこに至るまでは端から見ると変化がにぶいあるいは変化していないように見える期間があるということです。もちろんその間にも内部では小さな変化が積み重なっているのですが、なかなか表面に出てくることはなく、その小さな変化が積み重なってティッピングポイントを超えたときに、外部からも見て取れるような爆発的な変化がおこるそうです。(間違っていたらごめんなさい)

当時この本を読んだ時には「そうなんや」くらいの感覚しかなかったのですが、この数週間のチームを見ているとまさにそれが起こっているのではないかということが実感として感じられ、「こういうことだったのか」と腑に落ちる経験をしています。もちろんまだまだチームとしても組織としてもよくしていかなければいけない部分は山ほどありますし、このままいい方向に行き続ける保証などどこにもありません。それでも今この瞬間のチームの成長に立ち会えている喜び(部員のみんなもそれを感じてくれていると嬉しい‼)をひしひしと感じ、これこそがコーチ、あるいは教員という仕事の醍醐味だなと感じています。

春季大会まであと3週間、高体連予選までは2か月です。最後の最後まで成長し、このチームが行ける限界まで行ったと言って終われるチームを目指してこれからも頑張ります‼

新年度ご挨拶

4月1日となり、新たな年度が始まりました。

改めて今年度も顧問およびHCを務めます板倉です。チームでの活動を通して部員たちが成長できるよう、精一杯のサポートをして参りますのでよろしくお願いいたします。

そして4月から西高生になる皆さん。女子バスケットボール部では一緒に頑張る仲間を大募集中です。現在は3年生6名、2年生3名の9名で活動しており、人数は少ないですが、明るく楽しく一生懸命にバスケットに取り組んでいます。今バスケットをしている人、そうでない人、運動の得意な人、苦手な人、3年間一生懸命頑張れるならばどんな人でもかまいません。選手・マネージャー問わず募集しているので、少しでも興味のある人は是非体験に来てみてください。

ここで少し私自身の思いを書きたいと思います。

前回のブログでも書きましたが、高校生にとっての3年間というのは非常に密度が高く、価値のある時間です。楽しいこともたくさんあり、楽なことをしながらなんとなく学校生活を送っていても十分に楽しい時間を過ごすことはできるでしょう。その中で、自分の時間を使いながら部活動に打ち込むことの価値とは何なのでしょうか。

もちろん、部活動をしていた方が進学や就職で有利だとか、部活動による人間形成がその後の人生において評価されるとかそういった実利的な話もあるのかもしれません。しかし、せっかく自身の貴重な時間を使って活動するのにそれだけでは少しさみしいような気がします。

今回改めてそのことについて考え、私は部活動の価値というのは大きく三つあるのではないかと考えています。

一つ目は仲間との活動であるということ。彼女たちにとってチームの仲間というのは学校生活で一番長い時間をともに過ごす相手となるでしょう。楽しいことやうれしいこと、時には辛いこと、思うようにいかないことをともに分かち合い、一緒に頑張るという経験は生涯においてかけがえのない仲間を作ることにつながると思います。また、様々な仲間とチームとして過ごすことで、人との関係やその中で自分がどう振る舞うのかということについて学ぶことができます。

二つ目にうまくいかないことを学ぶということ。先ほども少し書きましたが、3年間の活動は楽しいことだけではありません。辛いことも経験しますし、うまくいかないことも多くあります。時には理不尽な思いをしながらそれでも前を向かなければいけないときもあるでしょう。特にバスケットというスポーツはその競技の構造上難しいことやできないことが非常に多く、弱者にとって残酷なスポーツです。誤解を恐れずにはっきりと言うと活動をしていく上で大多数の人にとってはうまくいかないことが非常に多くの割合を占めることになるでしょう。そのことと向き合い、どう行動するか、どうやってうまくいかないことを少しでもうまくいくようにするのか。そういった試行錯誤の経験は必ず人生において大きな財産となると考えています。

そして最後に一生懸命頑張る経験をするということ。頑張ると聞くと当たり前のように感じるかもしれませんが、一生懸命頑張る経験というのは意外と人生の中に多くありません。特に昨今は世の中が非常にソフトになり、ともすれば「頑張らないこと」「頑張らせないこと」をよしとする風潮があるように感じます。(このことについて是非を論じてるわけではありません…)しかし、人生において胸を張って「自分はこれを一生懸命に頑張った」といえることを作ることは、非常に大きな価値を持つと思っています。そして、何かを一生懸命必死になって追いかけ、それがうまくいかなかったとしても何かを失うわけではない。言わば「必死になって失敗できる」のは学生時代までではないでしょうか。先ほど述べたように、バスケット部での活動はうまくいかないことの方が多いでしょう。それでも自分と向き合い一生懸命頑張ることが、その人の人生を必ず良いものにすると私は信じています。そしてそれをする環境を用意できるということこそが部活動が提供できる一番大きな価値なのではないでしょうか。

長くなってしまいましたが、私は部活動の価値というものをこういう風に捉えています。そして、自分のチームはこのような価値を提供できる場所であるように私自身も一生懸命頑張らなければいけないと思っています。