顧問ブログ

顧問ブログ

【女子バスケットボール】バスケットの勝者

新人戦が悔しい結果に終わり、チームはまた改めて再出発をしています。前回のブログでも書きましたが、これまで積み上げてきたことをもとに、個人としてもチームとしてももっともっと向上していかなければ我々が目指す場所には届きません。進んでいる方向は悪くはないと感じるのであとはいかに自分たちの課題と向き合ってしっかりと取り組めるかという事だと思います。新人戦後に行ったミーティングでも選手たちからポジティブなエネルギーを感じることができ、このエネルギーをチームが向上する方向にしっかりと向けることが私の役目だと感じています。

今週は学校で球技大会が開かれたこともあり、練習は少し小休止といった感じでした。ここから冬休みに向けてしっかりと自分たちを高められるように、高い基準をもって自分たちのやるべきことを追求していきたいと思います。

それに関連して最近心に残ったトピックを一つ。11月の末からインカレバスケが開催され、男女の試合を楽しく観戦しています。先週女子の決勝が行われ歴史に残る大激戦(4thオーバータイム!!!)の末に白鷗大学の連覇で幕を閉じました。現在は今日行われる男子の決勝を残すのみとなっており、今年のカレッジバスケットもいよいよ大詰めだなという感じがします。

その中で、専修大学に淺野ケニーという選手がいたのをご存じでしょうか。彼は京都の洛南高校出身で私が以前京都で勤務していた時に試合会場などでプレーを目にする機会がありました。当時からサイズと柔らかいシュートタッチを持ち合わせた素晴らしい選手で、大学4年生となった彼がどんなプレーを見せてくれるのか勝手ながら応援をしていました。(直接面識はありません)

彼が所属する専修大学は準々決勝で白鷗大学に敗れてしまい、大会から姿を消すことになりました。リアルタイムでは見られなかったため、その試合の結果を見ながらどんなゲームだったのだろうと想像していたところ、以下のような動画を見つけました。

状況を整理すると試合時間は残り約1分、点差は13点。よっぽどのミラクルが起きない限りは逆転は難しい状況です。言い換えるならば「試合の勝敗がほぼ決した状況」といってもいいでしょう。その中で淺野選手は「最後まで戦っている姿を後輩に見せよう。」「俺たちは4年生だからやろう。」と仲間を鼓舞します。そしてコートに入ると泥臭くルーズボールを追いかけ、自分が仲間に言ったとおりの行いを表現して試合終了まで戦いました。

この「4年生だから」「最後まで戦う」という二つの言葉は一見論理的にはつながらないようにも見えます。この状況の中でいくら頑張っても試合の勝敗が動くことは(おそらく)ありませんし、頑張るのは下級生でも構わないはずです。この大会はトーナメントであり、多くの選手にとっては学生最後の大会なのでこの後の試合に向けてという事もありません。

しかし、この「4年生だから」「最後まで戦う」というのは間違いなく正しいことだと私は信じています。これを最後の試合の残り1分で言える4年生がいるという事が、このチームの価値を表しているのではないでしょうか。

以前から繰り返し書いていますが、私はその人や組織の価値は苦しい時によい行い、正しい行動がとれるのかという事が決めるのではないかと思っています。特に自分ではコントロールできない苦しい状況に置かれたとき(今回の件で言えば学生最後の大会が負けて終わってしまいそうなとき)にどのようにふるまうのか、おかれた環境のせいにするのか、それともその中で自分にできることをやり続けるのか。そういったことがその人や組織の価値を本当の意味で表現するのだと信じています。

そういう意味では、淺野選手のこの振る舞いはこの最も苦しいであろう瞬間に自分やチームができるすべてを行い、しかもそれが自分に利するためではなく、チームとしてどうあるべきかという基準で行われています。この動画を見たときに本当に素晴らしいと感じましたし、彼のような振る舞いができる選手がいるという事は、専修大学というチームは素晴らしいチームなのだろうなと感じます。

夏休みにオリンピックの話題でTyrese Haliburton選手を取り上げましたが、今回の件でも同じ感覚を抱きました。Haliburton選手や淺野選手はその試合の勝者とはならなかったかもしれません。しかし、もっと大きなバスケットの勝者と呼べるものにふさわしい振る舞いだったのではないかと思います。そして我々のチームも試合の勝者を目指すことはもちろん、バスケットの勝者としてふさわしい振る舞いのできるチームや人でありたいなと感じました。

長々と書いてしまいましたが、やはりバスケットを見ていく中で、それを通じて心を動かされることが本当に多くありますし、改めて素晴らしいスポーツだと感じます。この素晴らしいスポーツを通じて部員たちが大きな学びを得られるように、私自身ももっともっと向上していかなければならないと強く感じるエピソードでした。

さて、球技大会も終わり学校は冬休みに向けて一直線です。この冬休みが目標達成のための分水嶺です。年内の練習や練習試合、年明けに予定している遠征を通じてチームが向上できるよう、一生懸命に頑張っていきたいと思います。

【女子バスケットボール】新人戦地区予選結果

11/30,12/1に行われた新人大会の地区予選に参加しました。

結果は以下の通りとなり、予選リーグ0勝2敗で敗退という結果に終わりました。

【結果】

苫小牧西53-65苫小牧東

苫小牧西23-116北海道栄

第一試合の相手は苫小牧東高校。以前から練習試合含めて何度も対戦いただいており、(我々が勝手に)ライバルとして常に意識をしている相手です。組み合わせが決まった段階からこの試合にすべてをぶつけられるように準備しようとチームで約束して取り組んできたこともあり、気合十分で臨んだ試合でした。ゲームの入りで相手のシュートが高い確率で決まり、1Qが10-24と劣勢になったことで前半は苦しいゲーム展開を余儀なくされました。それでもチームでしっかりと我慢してディフェンスからリズムを作り、10点差で試合を折り返すと、3Qの半ばまでは一進一退の攻防となりました。3Qの終盤でこちらの集中が切れる時間帯ができたことで点差が広がってしまい、4Qに盛り返しましたが最終的に12点差での敗戦となりました。試合を通じてディフェンスリバウンドを安定させることができず、プレーの強度で後れを取ってしまったことが直接の敗因になったのかなと思います。

第二試合の北海道栄戦は自分たちのやってきたこと、やるべきことにしっかりと集中して取り組もうとチームで約束して試合に入りました。ディフェンスを中心に良いプレーも見られましたが、やはりプレー強度の部分で圧倒されてしまい、大差での敗戦となりました。

チームとしては苫小牧東戦では我々の時間帯があったことは確かですが、「強度」と「やり続けること」で相手を上回ることができず…やはり最後にはここに戻ってくるのだという事を痛感しています。私自身に関しても、冷静さを失い試合をうまく運べないばかりか、一緒にゲームを作ってくださる審判の方に敬意を書いた言動をとってしまったこともあり、本当に恥ずかしく思うとともに、関係者の方や選手の皆に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。

しかし、いつも言うように我々には下を向いている時間はありません。変えられない過去に縛られる時間ほど無駄なものはなく、常に自身がコントロールし、変えることができる「今、自分が何をするか」という事に目を向け、努力を重ねるしかありません。もちろん反省すべきことはしっかりと反省し、行動を改め、そして決めたことに一生懸命に取り組む。バスケットに限らず何かに取り組むという事はこの繰り返しなのではないでしょうか。

そして、敗れはしましたが今回の大会を通して強い相手にも自分たちのやってきたことは十分に通用するという自信も手に入れました。このチームが始動するときに立てた全道大会出場という目標も、この先一生懸命に頑張り続けられれば決して不可能ではないと彼女たち自身も感じたのではないでしょうか。チームは正しい方向に良い速さで進んでいると感じますし、それを成し遂げている彼女たちの頑張りを改めて誇らしく思います。

さて、ここからは冬休みを経て春季大会、そしてインターハイ予選へと一気に進んでいきます。先ほどチームは正しい方向へ進んでいると書きましたが、まだまだ十分ではありません。より良い方向へ、より速い速度で進んでいかなければ我々の目標に届くことはないでしょう。自分たちが立てた目標にふさわしいチームになれるよう日々の行動を見つめなおし、一生懸命に頑張っていきたいと思います。

【女子バスケットボール】明日は新人戦

新人戦の地区予選が明日となりました。大きなけが人はなく、チーム全員で試合に臨むことができそうです。

このチームが始動して早いもので約半年、夏を経て、そして選手権で悔しい思いをして少しずつチームは向上してきました。もちろんまだまだ発展途上のチームではありますし、すべてが完成しているわけではありません。それでも彼女たちが必死になって取り組んできたことは確実にチームを、そして彼女たち自身を変えています。私が恩師にもらった言葉でいつも試合前に思い出すものに「最初と最後は気持ち」というものがあります。何かを始める時とやり切るとき、結局最後にものをいうのは気持ちの強さです。根性論といわれようが時代遅れといわれようが、これは人が何かを競う限りは変わりのない普遍の原理だと私は信じています。明日はチーム全員でその気持ちの強さをコート上に表現したいと思います。

以前お伝えした通り会場は苫小牧東高校、東高戦は10:30、北海道栄戦は13:30開始予定です。チーム一丸となり、勝ちたい思い、一生懸命な気持ちを全力でコートで表現します。ぜひ会場に足を運んでいただいて、彼女たちが輝く瞬間を見ていただければと思います。応援のほどをよろしくお願いいたします。

【女子バスケットボール】新人戦地区予選

期末考査も終わり、新人戦に向けて仕上げの時期に入っています。

23日には光洋中学校にお邪魔して、24日には浦河高校に来校いただきそれぞれ練習試合を行いました。考査明けでコンディションが難しい部分もありましたが新人戦前の最終調整として有意義な時間にすることができました。内容については今取り組んでいる強度高くディフェンスすることやそこからの速い展開、チームとしての約束事などは少しずつ形になってきたかなと思います。永遠の課題である「やり続ける」ことも少しずつ頑張れる時間が伸びてきており、この努力を継続できれば良い方向に向かうのではないかと感じさせてくれる練習試合でした。お世話になった学校の皆様、ありがとうございました。

さて、新人戦の地区予選が今週末に迫ってきました。以前お伝えしたとおり予選リーグは北海道栄高校と苫小牧東高校が相手となります。どちらも強いチームですし、我々のチームもまだまだ完成には程遠い状況です。それでもいま彼女たちが必死に取り組んでいることが試合会場で表現できればいいゲームができるのではと感じていますし、何より一生懸命頑張っている彼女たちの姿を多くの人に見てもらいたいと心から思います。試合時間等は下記のとおりです。ぜひ会場に足を運んでいただき、ご声援をいただければと思います。

あと一週間となりましたが、まだまだ向上できる余地は十分に残されています。自分たちに矢印を向け、正しい判断のもとにいいプレーを強度高く行い続けること。試合開始の瞬間まで向上し続け、今なれる一番良い自分、一番良いチームで試合に向かう事。この二つを常に心において一生懸命に頑張りたいと思います。

【女子バスケットボール】強度と継続性

いよいよ苫小牧にも雪が降りました。まだ車のタイヤを替えられていない私は来週まで積もらないことを祈りながら日々を過ごしています。

現在西高校は考査期間に入っています。考査明けに新人戦があるためごく短時間の練習を行っていますが、普段に比べればできることは非常に少なくなります。その中でどのようにして自分を高めるのかをきちんと考えながら日々の活動に取り組みたいと思います。そして何よりよいプレイヤーである前によい西高校の生徒であること。普段の練習に向ける熱量を学業にも向けて、しっかりと取り組んでほしいと思います。

少し遡って、考査期間に入る前の9日に室蘭栄高校にお邪魔して練習試合を行いました。苫小牧地区以外のチームと試合ができる貴重な機会であり、新人戦に向けて今取り組んでいることのチェックと、今まで取り組んできた課題の克服の場として試合を行いました。前半は良いシーンも多く見られ、今まで取り組んできたことと今取り組んでいることが表現できたのではないかと思います。逆に後半は集中が切れてしまう場面や、プレー強度で相手に負けてしまう場面が多く、試合を通した継続性という部分で大きな課題が残りました。出てきた課題はまたしても「強度」と「やり続けること」。本当に難しいなと感じます。しかし裏を返せばそれをしっかりとやり切れればチームがまた一つ上の段階に行けるという事でもあります。日々の取り組みをもう一回見直し、自分たちに矢印を向けて取り組んでいきたいと思います。室蘭栄高校の皆様、ありがとうございました。

さて、新人戦の地区予選が月末に迫ってきました。先日組み合わせ抽選があり、北海道栄高校、苫小牧東高校、静内高校と同じブロックとなりました。(新人戦はリーグ戦形式の開催となります。)選手権予選終了から取り組んできたことは少しずつですが確実にチームを向上させています。ぜひその姿を会場で応援していただければと思います。試合日程や会場等は決まり次第このブログで速やかにお知らせいたしますので多くの方のご声援をよろしくお願いいたします。

【女子バスケットボール】冬本番

苫小牧もしっかりと寒くなり、我が家でも暖房の力を借りる時が来ました。冬の到来です。本州出身の私はこの先の冬本番、そして雪のことを考えると毎年この時期が非常に憂鬱になります。道民の方曰く「苫小牧は本当にいいほう」とのことですが3年たっても慣れず…今年こそは快適な冬ライフを送りたいなと切に願う今日この頃です。

チームは2年生の見学旅行も終わり、新人戦に向けて練習に取り組んでいます。全体の強度やスタンダードは少しずつ上がってきたかなと感じますが、まだまだ同じ失敗を繰り返すことも多く、自分の課題と向き合い克服していくということ、それに対して自分なりの工夫や努力をするという事がもう少し欲しいなと感じます。練習では成功ではなく成長を求め、本番の試合で成功できるよう、しっかりと自分やチームの課題と向き合ってほしいと思います。

4日には光洋中学校に来校いただいて合同練習を行いました。普段できない貴重な5対5の練習機会として、自分たちの課題を見つける良い機会となりました。また、普段は自分のことをしっかりやることが優先の1年生も中学校との合同練習となるといつもと違う役割を求められ、それに対応していく中で自分の課題を発見できることもよい機会だなと感じます。見つかった課題を解決する方法は普段の練習しかありません。週明けからまた強度高く練習できるように自分たちと向き合って一生懸命頑張りたいと思います。光洋中学校の皆様、ありがとうございました。

さて、いよいよ新人戦が1か月後に迫ってきました。再来週には期末考査も控えており、試験明け1週間で大会となります。厳しいスケジュールにはなりますが、それは以前からわかっていたこと、自分たちの置かれる環境ではなく、その中で何をするのかにフォーカスして日々の練習に取り組んでいきたいと思います。

【女子バスケットボール】練習体験会

中学3年生を対象として練習体験会を行いました。このチームでは今年から行う取り組みであり、正直に言って企画した段階では「何人か来てくれたらうれしいな」と思っていましたが、予想をはるかに超える15名の方にご参加いただくことができました。

内容については私のタイムマネジメントの甘さで十分に説明しきらなかった部分もありましたが、我々のチームがどのような雰囲気、取り組みで活動を行っているのかについてはおおむね感じていただけたのではないかなと思います。もしこのチームの雰囲気や取り組み方がいいなと思ったり、ここでバスケットをしたいと思ってくれた方がいれば、来年の4月にお会いできるのを楽しみにしています。

また、最後に参加者の皆さんにも伝えましたが、西高に進学するかどうかにかかわらず、中学校で頑張ったバスケットを皆がこれからも続けてほしいと思っています。これは私の個人的な感情ですが、バスケットはいろいろなことを学ぶことのできる素晴らしいスポーツです。(もちろんバスケット以外のスポーツもそれぞれ素晴らしさがあると思います。)チームで協力すること、自分の課題を乗り越えること、苦しい時に前を向くこと、バスケットを一生懸命頑張る中で本当に多くの財産を得られますし、何より本当に楽しいスポーツだと思います。今中学校でバスケットをしている皆さんがどのような進路に進むのかはわかりませんが、進んだ先でバスケットを続けることはきっと皆さんの人生を豊かにします。選んだ進路でバスケットを続けてほしいと心から思いますし、その場所が西高であれば最高に幸せだなと感じます。

練習体験会にお越しいただいた選手とその保護者の皆様、また開催にあたってお力をいただいた各中学校顧問の先生方、本当にありがとうございました。今回都合が合わずに参加できなかった中学生の方についても、練習見学や体験については随時受け付けています。もし希望する方がいれば、中学校顧問の先生もしくは直接西高校板倉までお問い合わせください。

さて、練習体験会も終わり、来週には2年生の見学旅行です。いつも彼女たちに伝えているように大事なのはよいプレイヤーである前によい西高の生徒であること、なにより高校生活で一番のイベントになるであろう見学旅行です。しっかりと準備をして精一杯楽しんできてほしいと思います。そしてそれが終わると期末試験、新人戦と一気に冬に向かっていきます。しっかりと自分たちがやるべきことに目を向け、バスケットも学校生活も一生懸命に頑張っていきたいと思います。

【女子バスケットボール】大事なのは強度

朝晩はしっかり寒くなり、苫小牧にもいよいよ冬が来ています。季節の変わり目で風邪が流行っているのか体調不良者も出てきていますが、自分たちのやるべきことに集中して練習を重ねています。

11月4日には本校の学校説明会があり、非常に多くの生徒や保護者の方が見学に訪れていました。毎年増えていく参加者の数に驚くとともに、それだけ多くの方に西高を見てみたいと思っていただいていることをうれしく思います。これからも西高がその期待に恥じることがなく、選んでもらえる学校になれるよう微力ながら力を尽くしていきたいと思います。学校見学会の後に行われた部活動見学にも非常に多くの参加をいただき大変うれしく思います。憧れられるというと少し言葉が大きくなりますし、まだまだそれにはほど遠い状態ではありますが、中学生の選手やその保護者の方に少しでも「西高ええやん」と思ってもらい、それに近づいていけるようにこれからも一生懸命頑張っていきたいと思います。

そして昨日12日には苫小牧南高校にお邪魔して南高校、浦河高校、静内高校と練習試合を行いました。おなじみとなったメンバーに新たに浦河高校を加えて、普段できない貴重な5対5の実戦の場とさせていただきました。以前のブログでも書きましたが、この練習会は普段5対5をするのが難しいチームが集まっておおよそ月に一回行っています。一緒に練習試合をしていただける仲間が増えると嬉しく思います。もし興味のある指導者の方がこれを見ていただいていれば地区やカテゴリーを問わず遠慮なくご連絡いただければと思います。

内容については選手権予選で負けてから取り組んでいることが少しずつ形になっているのが感じられる試合となりました。普段の練習で強調しているディフェンスの強度やトランジションのスピードは確実に改善されており、選手たちもそれを感じることができたのではないでしょうか。やはりチームの力をつける方法は普段の練習しかありません。矢印を自分に向け、高い基準で練習をすることができれば力をつけられますし、そうでなければその逆のことが起こります。当たり前のことですが、私自身も常にこのブログや普段の言動を通して確認していないとついつい忘れて方法論や戦術に流れてしまいます。実際に試合の中でも緩んでしまうときや方法論にとらわれて本当に重要な強度の部分で頑張り切れない時間帯があるなどまだまだやり続けるという部分で課題が残る内容でした。重要なのは基準を高く持ち、良い判断のもとに正しい行動を強度高くやり続けること。このことを常に胸に刻んで日々を過ごしたいと思います。お世話になった学校のみなさま、ありがとうございました。

さて、来週19日には中学生向けの練習体験会が開催されます。予想を超える多くの方にご参加いただけることとなり、非常にうれしく思います。申し込みいただいた皆様には案内のメールを送信させていただきました。もし届いていない人や申し込みを忘れてしまったが参加したい等ありましたら顧問の先生を通じてご連絡いただければと思います。当日皆さんに会えるのを楽しみにしています。

【女子バスケットボール】雌伏の時

肌寒い日が増え、ぼちぼち冬も始まるのかなという時期に来ています。年々秋が短くなり、夏が終わるとすぐ冬が来るような感じがするのは私だけでしょうか。これがおじさんになるという事かなとも思いながら日々を過ごしています。

選手権予選が終わってから改めてチームでミーティングを行い、これからの方向性を確認しました。前回のブログでも述べたように悔しい結果は我々が成長を止める理由にはなりません。チーム始動の時に全員で決めた目標に向かって改めて一生懸命頑張っていきたいと思います。

先週末には青翔中学校に来校いただき、練習試合を行いました。選手権予選で出た課題と向き合うという事を一番のテーマとして臨みましたが、結果としてはもう一つ…全てができていないというわけではないですがあらゆることが少しずつ(かつしっかりと)足りないという事が改めて浮き彫りとなる試合でした。頑張りがなかなか結果に表れずに苦しい状況ではありますが、それでもこの状況とどう向き合うのかという事、そしてこの中で何をするのかという事が我々にとっては重要です。自分たちに矢印を向けて、しっかりと一つ一つ取り組んでいきたいと思います。青翔中学校の皆様、ありがとうございました。

話は変わって、西高女子バスケットボール部では10月19日に中学3年生対象の練習体験会を開催します。高校でもバスケットを続けるか迷っている人、進学先として西高を少しでも考えている人、バスケットのうまい下手にかかわらずどんな人でも大歓迎です。詳細については各中学校の顧問の先生宛にお知らせを送らせていただいているので、その案内から申し込みをお願いします。多くの方の参加をお待ちしています。

【女子バスケットボール】選手権予選結果

9/21,22の日程で行われた選手権の苫小牧地区予選会に参加しました。

対戦相手は苫小牧総合経済高校、以前から様々な形でお世話になっているチームで、目指すべき目標として背中を追い続けている存在でもあります。新チームになってから初めての公式戦でもあり、すべてが完成しているわけではありませんが、その中でも夏を通じて取り組んできたディフェンスとトランジション、そしてオフェンスのチームムーブといった自分たちが目指してきたバスケットを表現すること、それを通してその日になれる一番よい自分、チームになって勝利を目指そうと約束して試合に入りました。

試合の入りはチームのエナジーを感じるプレーが多くみられましたが、1Qの半ばから徐々に相手の強度に対応できなくなり、最終的には20-102という大差での敗戦となってしまいました。特にディフェンスリバウンドを安定させることができず、セカンドチャンス、サードチャンスを与えてしまい失点を重ねることとなりました。やはり強いチームに対してプレー強度の部分で対抗することが難しく、ここを乗り越えない限りは目標に届くことはないという事実を痛感する試合でした。

悔しい結果ではありますが、下を向いている時間は我々にはありません。アメリカのテキサス大学でアメリカンフットボールのコーチをしていたダレル・ロイヤルという人が選手にあてて書いた文章の中にこんな一節があります。

「フィールドでプレーしたことのある者ならば、誰でも屈辱を味わったことがあるはずだ。負けたことのない選手など、いまだかつて存在したことはない。

だが、一流の選手は、自分のそれまでの努力に報いようと、全てを尽くしてすみやかに立ち上がろうと努める。並の選手は、立ち上がるのが少しばかり遅い。

そして、敗者はいつまでもフィールドに横たわったままである。」

今の状況を嘆くことは誰にでもできます。しかし、この苦しい状況の中で何をするのか、良い判断、正しい行動をとり続けられるかといったことがその人や組織の価値を決めるのではないでしょうか。この結果を受け止め、何をするのか、どうやって強いチームのプレー強度に耐えられるチームになるのか、日々の取り組みを一から見直し、また一生懸命に頑張っていきたいと思います。

末尾ではありますが、応援していただいた皆様、運営にあたり尽力いただいた会場校をはじめとする関係者の皆様に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。