顧問ブログ
【女子バスケットボール】始めること、やり抜くこと
寒い日が続きますが、チームは元気に活動しています。私は3年生の担任なので、自分のクラスが家庭学習期間に入り、朝と帰りのSHRがなくなったことが楽になったような寂しいような…なんだか落ち着かない不思議な気持ちで日々を過ごしています。
前回のブログから時間が経過して、選手たちの取り組みも少しずつ変わっているのかなと感じます。自分のできないことや弱い部分と向き合い、少しでも克服しようとする意志が練習の中で見えるようになり、チームが前を向こうとしているという事実をうれしく思います。もちろん、少し頑張り始めたからと言ってそれがすぐ形になるほどバスケットは甘い競技ではない(というよりもそんな甘い話はこの世の中にはない)ですし、もっともっと継続して正しい努力を積み重ねていく必要があるのは誰よりも選手自身が理解をしていると思います。それでもやり始めなければ何も起きませんし、やり始めるのは彼女たち自身の意志の力です。苦しい中で自分のやるべきことを積み重ねようとする姿勢こそがその人の価値を作り上げると私は信じています。彼女たちが自分たちを向上させようとする意志を持ち、それを行動に移してくれていることをうれしく思うとともに、それをサポートできるように私も一生懸命頑張らなければと改めて思います。
2/10には苫小牧東高校にお邪魔して、東高校、苫小牧南高校と合同練習を行いました。おなじみのメンバーですが、チームに怪我人が多かったという事もあり、今回は3校での合同練習という形となりました。普段やらないドリルや違うメンバーでの練習という事もあり、新しい刺激がもらえる良い機会となったのではないでしょうか。お世話になった学校の皆様、ありがとうございました。また、以前から何回かブログに書いていますが、この合同練習や練習試合は自分のチーム内で5on5ができないチームが集まって定期的に開催をしており、一緒に切磋琢磨する仲間が増えると嬉しく思います。カテゴリーや地区を問わず、もし興味のある指導者の方にこの文章が届きましたら西高校板倉までお気軽に連絡をいただければと思います。
さて、明日から西高校は学年末考査の考査期間に入り、練習はいったん小休止となります。いつも彼女たちにに伝えているようによいプレイヤーである前によい西高生であることが大事です。いつもバスケットに向けている情熱を学業にも向けて、一生懸命に頑張ってほしいと思います。
【女子バスケットボール】取り組むこととその姿勢
3学期も始まり、様々に状況が変わる中で忙しく過ごしています。個人的には担任を持っているクラスの残り登校日数が着々と減っていくのを少し寂しく思いながら日々を過ごしています。
1/26には苫小牧南高校にお邪魔して南高校、静内高校と練習試合を行いました。恒例となっているチーム同士での練習試合で自分たちの成長の度合いを測ろうと考えていましたが、結果から言えば出来は今一つ…どころか正直に言ってかなり悪かったように思います。試合の中で自分たちがやるべきことがぼやけてしまい、一番最初にあるべき一生懸命に取り組むことや自分の役割をやり抜こうとすることに関してもはっきりと物足りない内容だったと思います。
この結果は我々の取り組みが招いたものであり、その取り組みは我々のマインド、考え方や物の見方がつくりあげています。つまり、特に新学期が明けてからの我々の取り組みが十分なものでなく、練習に臨む姿勢や考え方を変えていかなければいけないことをなによりも如実に表しているものといえるでしょう。我々がバスケットで目標を達成し、それを通じて我々が何かを得ようとするならば、そのことに対して本当に真摯に向き合い、時には何かを犠牲にする覚悟が必要です。そのことを改めて痛感しましたし、HCとして責任を感じるとともに、チームとして危機感をもって練習に取り組まなければいけないと切実に感じます。
ただ、逆に言えば我々がそのことに気づくのが大会の当日でなかったという事は不幸中の幸いであったかと思います。今気づいて取り組みを変えられればまだ取り返す時間は残っていますし、何より気づけたという事は変わるチャンスができたという事です。そして、自分を変えるのに遅すぎるという事はなく、自分を変えたいと思った時が変わるには一番いいタイミングです。この機会を与えてくれた対戦相手に感謝し、日々の取り組みをしっかりと見直して目標に近づいていけるように一生懸命頑張りたいと思います。お世話になった学校の皆様、ありがとうございました。
さて、ここからは学年末考査、入試などで練習できる機会がぐっと減ってしまいます。数えてみると2月に練習できるのは10回あるかないか…1回1回の練習をより大事にしながら活動に取り組んでいきたいと思います。
【女子バスケットボール】本年もよろしくお願いします
遅くなりましたが、2025年初めての更新です。今年も本校女子バスケットボール部をよろしくお願いいたします。
年始は5日から練習を開始しました。正月休みで大きくコンディションを落とした選手はおらず、とりあえずは順調に滑り出せたのかなと思います。
9,10日には苫小牧市内で開催されたNew Year Campに参加しました。地区内外の強豪校と練習試合ができる貴重な機会であり、自分たちの現在地を確かめることと、強い相手にも自分たちの基準を高めてきちんと勝負しようという事をテーマにして取り組みました。結果としては、ゲームに勝利することは難しくとも自分たちのやるべきことにはフォーカスできた試合が多かったと感じます。収穫も数多くあり、選手たちも自信になった部分があるのではないでしょうか。しかいやはり強いチームには強度で対抗できないシチュエーションも多く、いつもと同じ「強度」と「継続」という課題は依然として残り続けていると感じます。(というよりはこの二つの要素こそがバスケットボールにおいて多くを占めており、試合に勝利しようとするかぎりは永遠の課題になるのではないでしょうか。)
12,13日には函館地区に遠征を行い、函館大妻高校、函館大学附属柏陵高校と練習試合を行いました。New Year Campから継続して取り組んでいることが形になってくるなど、遠征を通じてチームの向上を感じることができ、有意義な遠征となりました。また、移動に伴うコンディションの整え方など学ぶ部分も多く、貴重な経験ができたのではないかと思います。
冬休みを通じて多くの経験をして、チームは確実に向上してきていると感じます。しかしまだまだ十分ではありません。もっと早く、もっと良い方向に伸びていけるようにこれからも一生懸命頑張りたいと思います。お世話になった学校の皆様、ありがとうございました。
さて、本校では今日始業式があり、3学期が始まりました。バスケットのみに没頭できる貴重な期間は終わり、学校生活と両立しながらの日々が再びやってきます。いつも書いているように良いプレイヤーである前によい西高生であること。学校生活をきちんと送りながらバスケットにも全力で取り組んでほしいと思います。また、3学期は各種行事も多く、気を抜いているとあっという間に終わってしまいます。限られた時間の中で何に取り組むのか、どのように取り組むのか。自分自身に問い続けながら一生懸命に活動を行っていきたいと思います。
【女子バスケットボール】今年もありがとうございました
先ほど今年最後の練習が終わりました。練習後に体育館の大掃除を行って今年の活動は終了となります。
前回のブログを書いてから、インフルエンザによる学校閉鎖やそれに伴って部の活動も1週間ほどストップするなど、思うように練習を進めることができませんでした。26日には総合経済高校にお邪魔して練習試合を行いましたが、結果、内容ともにもう一つ…せっかく強い相手と試合ができる機会にそれをしっかりと生かし切ることができず、一年の締めくくりとしては少し歯がゆいものになってしまったかなというのが正直なところです。確かに苦しい状況ではありましたが、その環境を言い訳にすることはできません。苦しい時に表れるのがその組織の本質、本当の価値です。苦しい中でも自分たちがやるべきことを積み重ねられていれば練習試合ももう少し違った形となっていたのではないでしょうか。我々はついつい自分たちの置かれた状況を言い訳に使って自分を納得させようとしてしまいますが、それ以上に自分ができることはなかったのかということを常に自問自答しながら日々を過ごしていかなければと改めて強く思います。自戒の意味も込めて、来年はそういう自分、組織であれるよう、またあらためて一生懸命頑張っていきたいと思います。総合経済高校の皆さん、ありがとうございました。
さて、早いものでもう1年が過ぎ去ろうとしています。今年は我々のチームにとっても私にとっても激動の1年となりました。選手たちの気持ちが変わったことで、年明けからチームの活動がガラッと変わり、何はなくとも一生懸命にバスケットに取り組むようになりました。その中で新入生が入り、高体連に向けてチームが成長していくところ、彼女たちがバスケットを通して多くのことを学んでいく瞬間を目の当たりにすることができました。何回も書いていますが、部員たちが変わっていこうとするところ(それも私が働きかけるのではなく、自分たちの意志の力で変わろうともがくところ)を見られるのはコーチとして、そして教員としてこの上ない喜びを感じます。そして高体連が終わった後に3年生が成長した姿を見られて、本当にこの活動を一生懸命やってよかったなと思わせてもらいました。
新チームが始動してからも、夏休み、選手権での悔しい結果、そして新人戦と、いろいろな困難を乗り越えながら彼女たちが人として、チームとして学びを得ていく過程を目にすることができて、本当に幸せな1年だったなと思います。この場を借りて、1年間お世話になったすべての方にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
とは言いながら、まだまだ我々のチームは道半ばです。来年も多くの学びを得て彼女たちが成長できるよう、そしてこのチームが終わる日に、この活動に参加してよかったと心から思ってもらえるように一生懸命に頑張っていきたいと思います。
あらためて1年間ありがとうございました。来年も苫小牧西高校女子バスケットボール部を応援いただきますようによろしくお願いいたします。それではみなさん、よいお年を!!
【女子バスケットボール】バスケットの勝者
新人戦が悔しい結果に終わり、チームはまた改めて再出発をしています。前回のブログでも書きましたが、これまで積み上げてきたことをもとに、個人としてもチームとしてももっともっと向上していかなければ我々が目指す場所には届きません。進んでいる方向は悪くはないと感じるのであとはいかに自分たちの課題と向き合ってしっかりと取り組めるかという事だと思います。新人戦後に行ったミーティングでも選手たちからポジティブなエネルギーを感じることができ、このエネルギーをチームが向上する方向にしっかりと向けることが私の役目だと感じています。
今週は学校で球技大会が開かれたこともあり、練習は少し小休止といった感じでした。ここから冬休みに向けてしっかりと自分たちを高められるように、高い基準をもって自分たちのやるべきことを追求していきたいと思います。
それに関連して最近心に残ったトピックを一つ。11月の末からインカレバスケが開催され、男女の試合を楽しく観戦しています。先週女子の決勝が行われ歴史に残る大激戦(4thオーバータイム!!!)の末に白鷗大学の連覇で幕を閉じました。現在は今日行われる男子の決勝を残すのみとなっており、今年のカレッジバスケットもいよいよ大詰めだなという感じがします。
その中で、専修大学に淺野ケニーという選手がいたのをご存じでしょうか。彼は京都の洛南高校出身で私が以前京都で勤務していた時に試合会場などでプレーを目にする機会がありました。当時からサイズと柔らかいシュートタッチを持ち合わせた素晴らしい選手で、大学4年生となった彼がどんなプレーを見せてくれるのか勝手ながら応援をしていました。(直接面識はありません)
彼が所属する専修大学は準々決勝で白鷗大学に敗れてしまい、大会から姿を消すことになりました。リアルタイムでは見られなかったため、その試合の結果を見ながらどんなゲームだったのだろうと想像していたところ、以下のような動画を見つけました。
状況を整理すると試合時間は残り約1分、点差は13点。よっぽどのミラクルが起きない限りは逆転は難しい状況です。言い換えるならば「試合の勝敗がほぼ決した状況」といってもいいでしょう。その中で淺野選手は「最後まで戦っている姿を後輩に見せよう。」「俺たちは4年生だからやろう。」と仲間を鼓舞します。そしてコートに入ると泥臭くルーズボールを追いかけ、自分が仲間に言ったとおりの行いを表現して試合終了まで戦いました。
この「4年生だから」「最後まで戦う」という二つの言葉は一見論理的にはつながらないようにも見えます。この状況の中でいくら頑張っても試合の勝敗が動くことは(おそらく)ありませんし、頑張るのは下級生でも構わないはずです。この大会はトーナメントであり、多くの選手にとっては学生最後の大会なのでこの後の試合に向けてという事もありません。
しかし、この「4年生だから」「最後まで戦う」というのは間違いなく正しいことだと私は信じています。これを最後の試合の残り1分で言える4年生がいるという事が、このチームの価値を表しているのではないでしょうか。
以前から繰り返し書いていますが、私はその人や組織の価値は苦しい時によい行い、正しい行動がとれるのかという事が決めるのではないかと思っています。特に自分ではコントロールできない苦しい状況に置かれたとき(今回の件で言えば学生最後の大会が負けて終わってしまいそうなとき)にどのようにふるまうのか、おかれた環境のせいにするのか、それともその中で自分にできることをやり続けるのか。そういったことがその人や組織の価値を本当の意味で表現するのだと信じています。
そういう意味では、淺野選手のこの振る舞いはこの最も苦しいであろう瞬間に自分やチームができるすべてを行い、しかもそれが自分に利するためではなく、チームとしてどうあるべきかという基準で行われています。この動画を見たときに本当に素晴らしいと感じましたし、彼のような振る舞いができる選手がいるという事は、専修大学というチームは素晴らしいチームなのだろうなと感じます。
夏休みにオリンピックの話題でTyrese Haliburton選手を取り上げましたが、今回の件でも同じ感覚を抱きました。Haliburton選手や淺野選手はその試合の勝者とはならなかったかもしれません。しかし、もっと大きなバスケットの勝者と呼べるものにふさわしい振る舞いだったのではないかと思います。そして我々のチームも試合の勝者を目指すことはもちろん、バスケットの勝者としてふさわしい振る舞いのできるチームや人でありたいなと感じました。
長々と書いてしまいましたが、やはりバスケットを見ていく中で、それを通じて心を動かされることが本当に多くありますし、改めて素晴らしいスポーツだと感じます。この素晴らしいスポーツを通じて部員たちが大きな学びを得られるように、私自身ももっともっと向上していかなければならないと強く感じるエピソードでした。
さて、球技大会も終わり学校は冬休みに向けて一直線です。この冬休みが目標達成のための分水嶺です。年内の練習や練習試合、年明けに予定している遠征を通じてチームが向上できるよう、一生懸命に頑張っていきたいと思います。