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高大連携授業

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト高大連携授業

 (独)科学技術振興機構より支援を受け、本校では3年目となる、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト。「『ゼオライト』の化学Ⅲ-環境における触媒の役割を考える」をテーマに、北海道教育大学函館校との高大連携授業、工場見学や課題研究など、多彩な取り組みを3年選択授業の中で展開しています。


講座第1回(9月4日)

 今年度も松橋博美教授に来校して頂き、3年化学Ⅰ選択者24名を対象に、講座を実施しました。はじめに、ゼオライトの性質や特徴などについて講義して頂いた後、福島第一原発事故で放射線セシウムの除去にも使われている、ゼオライトの重金属イオン交換能力を調べる実験を行いました。まず、硫酸銅の青い溶液中にゼオライトを入れると、銅イオンがゼオライトに取り込まれて徐々に消えていきました。しかし、アンモニア水を加えると、銅イオンが外れて、鮮やかな青色が一気によみがえり、生徒から驚きの表情を見ることができました。
 つづいて、ゼオライトが固体酸触媒として利用されていることを知るために、無水フタル酸とレソルシノールから黄色の蛍光ペンなどの色素に使われているフルオレセインを作り出す実験に臨みました。鮮やかな色が浮かび上がると生徒たちは歓声を上げていました。
 今回、放射性物質の化学的除染や色素の合成などの実験や講義を通じて、ゼオライトという物質を身近に体感することができたと考えております。




講座第2回(9月11日)

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 前回に引き続き北海道教育大の松橋博美教授に来校頂き、「ノーベル賞を体験しよう」と題し、講座を実施しました。
 前半はノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏が発見した、導電性高分子を作る実験を行いました。触媒の塩化第二鉄をスライドガラスに塗布し、ピロールの蒸気に触れさせると、導電性高分子であるポリピロールができあがりました。導電性高分子は、スマートフォンやノートパソコンの画面に使われているほか、有機ELや有機半導体への応用などが期待されており、生徒たちは最先端の技術に触れる体験ができました。
 後半は鈴木章氏の発見によるクロスカップリング反応を、2種類の有機化合物と触媒を混ぜて、液晶をつくる実験を通して学びました。いわゆる鈴木カップリングは、現在、医薬品、液晶・有機EL材料、有機太陽電池材料など幅広い分野で応用されています。鈴木章氏は本校のある胆振管内の出身です。地元出身の化学者が発見した偉大な功績が、ふだんの身近な暮らしで利用されていることを知る貴重な機会になったと思います。

(文責 理科担当・山田)


第1回

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第2回

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