HOME » 学校行事 » その他 » サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト

高大連携授業

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト高大連携授業

 本校では昨年度に引き続き、(独)科学技術振興機構よりサイエンス・パートナーシップ・ プロジェクトの採択を受け、『ゼオライト』の化学Ⅱ-除染やエネルギー問題に果たす役割を学ぶ」 の主題のもと、北海道教育大学函館校との高大連携授業を中心に、工場見学や課題 研究など、多彩な取り組みを3年選択授業の中で展開しています。

講座第2回(9月11日)

 前回に引き続き北海道教育大の松橋博美教授に来校頂き、講座を実施しました。 前半は、ゼオライトの触媒作用を知る実験として、ウンベリフェロンという物質の合成実験を行いました。
 まず、ゼオライトを加熱して活性化させた後、試薬を入れ、10分ほど加熱すると、薄黄色の ウンベリフェロンができました。この数滴を水に溶かし、紫外線のライトに当てると 美しい青色の蛍光を観察することができました。 この物質は、織物に混ぜ、蛍光で白色をより美しく見せる作用に利用されるなど、幅広く利用されているとのことでした。
 後半はゼオライトを離れ、二酸化チタンという物質を合成しました。 原料を水に入れて洗い、脱水すべく空煎りすると、白色の二酸化チタンができあがります。 二酸化チタン生成の途中には一瞬鮮やかなオレンジ色に変わる瞬間もあり、歓声が上がっていました。 できあがった二酸化チタンに、熱帯魚の薬剤にも使われるメチレンブルーという鮮青色の液を入れ、紫外線に当てると 次第に青色が消え、光触媒作用でメチレンブルーが分解されていることがわかりました。 二酸化チタンはトイレの便器や高層ビルの壁などに広く使われ、日光で汚れを分解させ、掃除を楽にするのに役立っています。
 最後に二酸化チタンの光触媒作用で水素が合成される映像を見せていただき、 日本が世界をリードするこの技術が燃料電池の能力を高め、エネルギー問題の解決に寄与する可能性もあることなどを教えて頂きました。
 講座の後半は内容が徐々にエネルギー問題にシフトしていきましたが、次回はエネルギー関連施設を見学する予定ですので、今回の授業とあわせ、 日本が直面するエネルギー問題の現状と将来を深く考える機会となればと考えております。

講座第1回(9月6日)

 この日は北海道教育大の松橋博美教授に来校頂き、講座を実施しました。
 最初に、昨年度の本授業をきっかけに理系大学進学に興味を持ち、今年3月本校卒業後、 北海道教育大学函館校に進学した羽田野さんから大学生活の紹介があり、 進路活動開始目前の3年生には、理系進学を志すきっかけやキャンパスライフを知る、 大変貴重な機会となったようでした。
続けて、松橋先生より、福島第一原発事故の処理への活用の様子など、 最新の技術や成果を交えた講義と、放射線セシウムの除去にも使われている、 ゼオライトの重金属イオン交換能力を調べるモデル実験を行いました。 無色で有害な放射性セシウムに代え、硫酸銅の青い溶液を用意してゼオライトを入れ ると、銅イオンがゼオライトに取り込まれて徐々に消えていきました。しかし、 アンモニア水を加えると、銅イオンが外れて鮮やかな青色が一気によみがえり、 生徒から驚きの声が上がっていました。
 本校では東日本大震災の発生以降、保健委員会を中心に「We Wishプロジェクト」と題して様々な支援活動を 行っていますが、今回の実験や講義を通じて、現在も続く震災の現況を、 原発事故で放出された放射性物質の化学的除染という別の角度から捉える機会とすることが できたのではないかと考えています。

(文責 理科担当・伊藤)


第2回

photo

photo

photo

第1回

photo
photo
photo